KEIBAI CHECKER
前置き

競売準備でやる3つのこと

競売の準備は、3点セットを一度読んで終わりではありません。検討中に何度も読み返し、 物件ごとに確認すべきことを洗い出し、調査結果を足しながら入札金額の目安を見直していく作業です。 Keibaicheckerが担うのは、その最初の1歩=3点セットPDFを検索・コピーできるテキストにする部分です。 確認表・調査TODO・金額目安は、そのテキストをChatGPTなどのAIに渡して作ります。このページでは完成形までの流れを見せます。

1

3点セットを読みやすくまとめる

3点セットは一度読んで終わりではなく、検討中に何度も読み返す資料です。 ただし、物件明細書、現況調査報告書、評価書に情報が分かれていて、長く、読み落としも起きます。 だからまず、PDFを案件確認表にまとめます。所在地、土地・建物、占有、権利関係、売却基準価額、 評価書の減価要因などを、根拠つきで見返せる形にします。ここを自動化します。

2

物件ごとの調査TODOを作る

競売調査には、現地確認、役所確認、登記確認、周辺相場、修繕費、明渡し費用などのTODOがあります。 ただし、どのTODOが重要かは物件ごとに違います。占有の記載、接道、建物状態、評価書の前提を見ながら、 この物件では何を確認すべきかを洗い出します。ここを自動化します。

3

入札金額の目安を作る

3点セットだけで価格は決められません。それでも、評価額、減価要因、占有、権利関係、建物状態、 土地条件などから、入札金額を考えるための材料は出せます。最初は粗い目安でよく、 TODOをこなして周辺相場、修繕費、明渡し費用、出口価格が見えてくるたびに、その目安を見直します。 ここも、テキスト化した3点セットをAIに渡して作ります。

このページのサマリー

まず公開されている3点セットをそのまま見ます。そのうえで、文字起こしした本文をChatGPTに渡し、 ①案件確認表、②調査TODO、③入札金額の目安を順番に出します。狙いは、AIに判断させることではなく、 長いPDFを、業務で何度も戻れる形に変えることです。

注意点

AIに任せるのは、落札判断や入札価格の決定ではありません。3点セット由来の情報をまとめ、 抜け漏れを減らし、未確認事項をTODOとして残すことです。最終的な判断は、現地調査、外部相場、 修繕費、明渡し費用、出口価格を足して人間が行います。

Case Context

まず、元の3点セットを見る

先に、元の資料をそのまま見ます。物件特定につながる部分はマスクしていますが、 このあと出てくるChatGPTの出力は、このPDFを文字起こしした本文をもとに作る想定です。

公式: BIT「三点セット」 / BIT「詳細画面」 / BIT「不動産に関する情報」

掲載方針

専門家が検証できるよう、重要ページは切り抜きではなくページ単位で掲載します。 一方で、事件番号、所在地、地図、外観写真など物件特定につながる箇所はマスクします。 価格、権利、占有、評価、TODO化に関係する記載は、できるだけ原文の位置関係が分かる形で残します。

Process 01

文字起こしした3点セットから、案件確認表を作る

まずは、長いPDFを何度も読み返せる形にします。ここでの目的は、判断ではなく、 物件情報、競売情報、占有・権利、価格の前提を同じ場所に集めることです。

プロンプト全文を見る
以下は、競売3点セットPDFを文字起こしした本文です。
あなたは競売3点セットPDFの調査補助者です。公開記事に貼る実演用の返答を作成します。
投資判断、法律判断、落札判断、入札価格の断定はしないでください。
事件番号、裁判所名、所在地、市区町村名、町名、地番、家屋番号、個人名、道路名など、
物件・人物・地域を特定しうる情報は具体名を書かず、[マスク] と表記してください。
PDF本文に根拠がある情報だけを使い、情報がない項目は「TBD」としてください。

目的:
3点セットを何度も読み返さなくてよいように、案件確認表を作成してください。

出力形式:
1. 物件ステータス
2. 競売ステータス
3. 占有・権利関係
4. 建物・敷地の状態
5. 評価・価格の前提
6. 原文確認キーワード

各項目には、内容、根拠資料、元PDFで探す言葉、状態を入れてください。
ChatGPT実出力 01

案件確認表

整理結果です。

1. 事件・手続き

  • 内容: [マスク]地方裁判所での不動産競売。期間入札方式。
  • 根拠資料: 1ページ「期間入札の公告」
  • 状態: 入札期間は令和8年2月19日から2月26日、開札は令和8年3月5日。売却決定期日は令和8年3月24日。

2. 価格情報

  • 内容: 一括売却基準価額2,399,000円、買受可能価額1,919,200円。内訳は土地1,362,000円、建物1,037,000円。買受申出保証額479,800円。
  • 根拠資料: 2ページ、25ページ、32ページ
  • 状態: 固定資産税16,093円(令和6年度)、都市計画税0円。

3. 土地・建物

  • 土地: 宅地、地積108.46㎡、ほぼ正方形、平坦、接道あり(北東側約4.4m舗装市道、北西側約2.4から4m舗装市道)。
  • 建物: 軽量鉄骨造スレート葺2階建、1階36.72㎡、2階36.72㎡、昭和52年10月新築、現況3K。
  • 根拠資料: 3, 6, 8, 27, 28, 30ページ
  • 状態: 上下水道接続済み、ガス配管なし。太陽光発電・蓄電池・エコキュート設置(所有権留保の可能性あり)。

4. 占有・権利関係

  • 内容: 所有者本人が居住・占有。法定地上権なし。他人の権利負担なし。
  • 根拠資料: 4, 9, 10, 11ページ
  • 状態: 引渡しは占有者(所有者)から。引渡命令制度あり。太陽光発電等の所有権留保は要原文確認。

5. 建物状態・価格形成

  • 内容: 経年劣化あり(築約48年)、基礎にクラック、2階窓ガラス割れ(購入時から)、一部塗装剥がれ。平成30年頃フローリング張替・一部壁塗装。
  • 太陽光発電・蓄電池設置(ローン残あり、所有権留保の有無は不明)。
  • アスベスト含有建材の可能性あり(専門調査要)。
  • 経済的残存耐用年数なしと評価。
  • 根拠資料: 10, 11, 26, 30ページ
  • 状態: 目立つ不具合は上記のみ。現地調査時点での状態。

6. 原文確認キーワード

  • 太陽光発電・蓄電池の所有権留保
  • アスベスト使用の有無
  • 増改築履歴(平成30年購入以前)
  • 境界・ブロック塀の詳細
  • 写真・図面の現況一致
  • 競売特有の制約(引渡し、内覧、担保責任等)

必要に応じて、現況調査報告書・評価書・物件明細書の原文を再確認してください。

ここで読者に見せたいのは、PDFの各ページを行き来しなくても、案件の骨格が一気に見えることです。 ただし、権利や占有は必ず原文へ戻る前提にしています。

Process 02

案件確認表から、物件ごとの調査TODOを作る

次に、確認表を見ながら「この物件では何を確認すべきか」をTODOにします。 汎用TODOではなく、PDFに出ている論点とつながるTODOだけを前に出します。

プロンプト全文を見る
先ほど作成した案件確認表と、3点セット本文を使ってください。
この物件の調査TODOを作成してください。

ルール:
- PDF本文に根拠があるTODOを優先してください。
- 現地確認、役所確認、登記確認、相場確認、費用見積もりに分けてください。
- 投資判断や法律判断はしないでください。
- TODOごとに、なぜ必要か、根拠資料、元PDFで探す言葉、完了条件を入れてください。
- 情報が足りないものはTBDとして残してください。
- 事件番号、裁判所名、所在地、市区町村名、町名、地番、家屋番号、個人名、道路名などは [マスク] と表記してください。
ChatGPT実出力 02

調査TODO

物件調査TODOリスト

1. 現地確認

  • 建物・土地の現況確認
    理由: 経年劣化(基礎クラック、窓ガラス割れ、塗装剥がれ等)の実態把握、現況調査報告書・評価書記載内容との一致確認のため。
    根拠資料: 10, 11, 30ページ
    完了条件: 実際の劣化状況・修繕必要箇所を現地で確認し、写真等で記録。
  • 太陽光発電・蓄電池・エコキュートの現存・状態確認
    理由: 設備の所有権留保・撤去リスクが指摘されているため、現地での設置状況・型番・稼働状況を確認する必要がある。
    根拠資料: 10, 11, 26, 30ページ
    完了条件: 設備の有無・状態・型番等を現地で確認し、写真等で記録。
  • 境界・ブロック塀・境界標の現地確認
    理由: 境界付近にブロック塀・境界標があると記載されているが、実際の位置・状態・越境等の有無を確認するため。
    根拠資料: 10, 11ページ
    完了条件: 境界標・塀の現況を現地で確認し、写真等で記録。
  • アスベスト含有建材の有無(外観確認)
    理由: アスベスト含有建材の可能性が指摘されているため、外観から疑わしい箇所を確認し、専門調査の要否を判断するため。
    根拠資料: 30ページ
    完了条件: 外観からの確認結果を記録。必要に応じて専門調査依頼(TBD)。

2. 役所確認

  • 都市計画・用途地域・建ぺい率・容積率等の確認
    理由: 評価書・現況調査報告書に記載があるが、最新の都市計画情報や規制の変更がないか確認するため。
    根拠資料: 10, 28ページ
    完了条件: 役所で最新の都市計画証明等を取得し、記載内容と照合。
  • 上下水道・ガス等インフラの引込状況確認
    理由: 上下水道は接続済み、ガス配管なしと記載されているが、役所でインフラの現況・将来の整備計画等を確認するため。
    根拠資料: 10, 28ページ
    完了条件: 役所でインフラ状況を確認し、記録。
  • 埋蔵文化財包蔵地・土壌汚染等の公的指定有無確認
    理由: 埋蔵文化財包蔵地指定なし、土壌汚染の届出なしと記載されているが、役所で最新情報を確認するため。
    根拠資料: 29, 28ページ
    完了条件: 役所で該当有無を確認し、記録。

3. 登記確認

  • 土地・建物の登記事項証明書取得・内容確認
    理由: 所有権・抵当権・所有権留保等の権利関係を最新情報で確認するため。特に太陽光発電等の所有権留保の有無を確認。
    根拠資料: 10, 26ページ
    完了条件: 登記事項証明書を取得し、記載内容と照合。
  • 増改築履歴・未登記建物の有無確認
    理由: 増改築履歴が不明な点があり、未登記部分の有無も含めて確認するため。
    根拠資料: 10, 11ページ
    完了条件: 登記簿・現地・役所情報を突合し、未登記部分や増改築履歴の有無を確認。

4. 相場確認

  • 周辺の成約事例・売出事例の調査
    理由: 評価書では地価公示等を参照しているが、実際の近隣取引事例や売出価格を調査し、価格妥当性を検証するため。
    根拠資料: 31, 33ページ
    完了条件: 近隣の成約・売出事例を複数件収集し、比較表を作成。
  • 競売物件特有の減価要因調査
    理由: 競売特有の制約(内覧制限、引渡しリスク等)が価格にどう影響しているか、他の競売事例と比較するため。
    根拠資料: 25, 32ページ
    完了条件: 競売物件の落札事例等を調査し、減価要因を整理。

5. 費用見積もり

  • リフォーム・修繕費用の概算見積もり
    理由: 経年劣化・基礎クラック・窓ガラス割れ・塗装剥がれ等の修繕費用を把握するため。
    根拠資料: 10, 11, 30ページ
    完了条件: リフォーム業者等に見積もり依頼し、概算費用を取得。
  • 太陽光発電・蓄電池等の撤去・名義変更費用見積もり
    理由: 所有権留保・撤去リスクがあるため、撤去・名義変更等にかかる費用を把握するため。
    根拠資料: 26ページ
    完了条件: 設備業者等に見積もり依頼し、概算費用を取得。
  • アスベスト調査・除去費用の見積もり(TBD)
    理由: アスベスト含有建材の可能性があるため、専門調査・除去費用を把握する必要がある。
    根拠資料: 30ページ
    完了条件: 専門業者に調査・見積もり依頼(TBD)。

※上記以外に、必要に応じて現況調査報告書・評価書・物件明細書の原文を再確認してください。
※太陽光発電・蓄電池の所有権留保、アスベスト使用の有無、増改築履歴等は「要原文確認」「TBD」としています。

この段階で「何を見に行くか」が見えると、現地調査や役所確認の前に迷う時間が減ります。 逆に、TODOに落ちない情報は、今の検討では使いづらい情報として後回しにできます。

Process 03

入札金額の目安を作り、未確認事項を残す

最後に、3点セット時点で分かる材料だけで、入札金額を考えるためのメモを作ります。 ここでは金額を断定せず、どの情報を足すとレンジが動くかを明示します。

プロンプト全文を見る
案件確認表と調査TODOを使って、入札検討メモを作成してください。

ルール:
- 3点セットだけで入札価格を断定しないでください。
- 売却基準価額、買受可能価額、評価額、減価要因、占有、権利、建物状態を分けて整理してください。
- 外部情報が必要な項目は「未入力」としてください。
- 入札上限を決めるために追加すべき情報を明示してください。
- 出力は、初期仮説、価格を下げる要因、価格を上げる可能性がある要因、未入力項目、次の更新条件に分けてください。
- 事件番号、裁判所名、所在地、市区町村名、町名、地番、家屋番号、個人名、道路名などは [マスク] と表記してください。
ChatGPT実出力 03

入札検討メモ

1. 初期仮説

  • 本件は[マスク]地方裁判所管轄の不動産競売案件であり、土地・建物一括売却。
  • 土地は宅地(約108㎡)、建物は築約48年の軽量鉄骨造2階建(延床約73㎡、3K)。
  • 現況、所有者本人が居住・占有している。
  • 太陽光発電・蓄電池・エコキュート等の設備が設置されているが、所有権留保の可能性あり(撤去リスク)。
  • 経年劣化(基礎クラック、窓ガラス割れ、塗装剥がれ等)が指摘されている。
  • アスベスト含有建材の可能性あり(専門調査要)。
  • 競売特有の制約(内覧制限、引渡しリスク、担保責任なし等)がある。

2. 価格を下げる要因

  • 築年数・劣化
    築約48年、基礎クラック、2階窓ガラス割れ、塗装剥がれ等の経年劣化あり。経済的残存耐用年数なしと評価されている。
  • 設備の所有権留保・撤去リスク
    太陽光発電・蓄電池・エコキュートは所有権留保の可能性があり、撤去される恐れがある(要原文確認)。
  • アスベスト含有建材の可能性
    アスベスト含有建材の可能性が指摘されており、専門調査・除去費用が発生するリスクがある(TBD)。
  • 占有・引渡しリスク
    所有者が居住中。引渡しには引渡命令等の手続きが必要となる場合がある。
  • 競売特有の減価要因
    内覧制限、担保責任なし、売主協力が得られない等、一般取引よりもリスクが高い。
  • ガス配管なし
    都市ガスの配管がなく、オール電化またはプロパンガス利用が前提となる。

3. 価格を上げる可能性がある要因

  • 上下水道接続済み
    上下水道は敷地内まで引込済みで、インフラ面の不安は少ない。
  • 太陽光発電・蓄電池等の設備
    設備が残置され、名義変更等が可能な場合は付加価値となる可能性あり(要現地・権利確認)。
  • 土地形状・接道状況
    ほぼ正方形・平坦地で、北東・北西側に舗装市道接道。間口・奥行きも標準的。
  • 周辺環境
    住宅地としての利便性や、駅・バス停・市役所等へのアクセスが良好(TBD)。
  • 他人の権利負担なし
    法定地上権や他人の権利負担がない。

4. 未入力項目

  • 周辺の成約・売出事例
    近隣の実際の成約価格・売出価格(未入力)
  • リフォーム・修繕費用の概算
    劣化部分の修繕・リフォーム費用(未入力)
  • 太陽光発電・蓄電池等の撤去・名義変更費用
    所有権留保の有無、撤去・名義変更費用(TBD)
  • アスベスト調査・除去費用
    専門調査・除去費用(TBD)
  • 最新の都市計画・用途地域等の規制
    役所での最新情報(未入力)
  • 登記事項証明書による権利関係の最新状況
    太陽光発電等の所有権留保の有無、抵当権等(未入力)
  • 境界・ブロック塀の現況
    境界標・塀の越境等の有無(未入力)

5. 次にレンジを更新する条件

  • 現地確認
    劣化状況・設備の現存・境界等を現地で確認し、写真等で記録。
  • 役所・インフラ確認
    都市計画・用途地域・インフラ状況・埋蔵文化財・土壌汚染等の最新情報を取得。
  • 登記確認
    土地・建物の登記事項証明書を取得し、権利関係・所有権留保等を確認。
  • 相場調査
    近隣の成約・売出事例、競売落札事例を調査し、価格妥当性を検証。
  • 費用見積もり
    修繕・リフォーム、設備撤去・名義変更、アスベスト調査・除去等の費用を見積もり。
  • 競売特有のリスク整理
    引渡しリスク、担保責任なし等の競売特有の減価要因を再整理。

※本メモは3点セットPDFの記載内容に基づくものであり、外部調査・現地確認等により内容が変動する可能性があります。
※入札価格の断定は行いません。

ここまで来ると、3点セットの文字起こしは単なるテキスト化ではなく、 案件確認表、調査TODO、入札検討メモを作るための入力になります。

Try it

まず1件、3点セットPDFをテキスト化する

確認表、調査TODO、入札検討メモを作る前に、PDFを検索できる素材へ変えます。

PDFを文字起こしする